七五三の意味と起源(その2)
2023年11月12日 行事
七五三とは?(その2)
七五三はいつやるの?
七五三は、11月15日に神社にお参りに行き、お祝いをするのが一般的です。また、数え年で3歳・5歳・7歳にあたる子供の行事とされています。昔からの習わしということもあり、11月15日の神社には七五三を迎えた子供たちとそのご家族がたくさん参拝に訪れます。なのですが、実は、絶対に11月15日であるべきという根拠はなく、日取りに関しては特に決まったルールはありません。そのため、11月15日にこだわらず、10月中旬~11月頭にかけて参拝する方も多くいます。また、小さい子供にとっては、慣れない衣装で長時間過ごすことは身体の自由が利かず、大きな負担になります。動いているうちに着崩れ たり、疲れや眠さで機嫌が悪くなる場合も考えられるので、お参りに行く日と記念撮影をする日を別日に設定するのも良いでしょう。
七五三の時期について?
毎年11月15日が七五三の日とされています。その由来は諸説ありますが、鬼が出歩かない日、旧暦での満月の日という説といろいろな説があります。旧暦の15日は、かつては二十八宿の鬼宿日(鬼が出歩かない日)にあたり、 何事をするにも吉だとされました。また、旧暦の11月は収穫を終えてその実り を神様に感謝する月であり、その月の満月の日である15日に氏神様への収穫の感謝を兼ねて、子供の成長を感謝し、ご加護を祈るようになりました。明治改暦以降の七五三は、新暦の11月15日に行われるようになりました。
子供の年齢は「数え年」?「満年齢」?
七五三を祝う子供の年齢は、男の子が3歳と5歳、女の子が3歳と7歳というのが一般的です。また、年齢については「数え年」と「満年齢(実年齢)」の2通りの数え方があり、どのように捉えるのが正解なのか迷う方もいると思いますが、現代は、数え年でも満年齢(実年齢)でもどちらでも構いません。例えば、数え年で3歳の場合、満年齢(実年齢)では2歳ということになり、思うように動いてくれる年齢ではありませんし、体力的な面でも負担は大きいでしょう。そのため、子供の成長に合わせて無理のない時期を選ぶのが最善かと思われます。
どこへお参りに行けばいいの?
七五三は、生まれた地域の氏神様(氏神神社)に参拝するのがしきたりとされています。氏神様とは、その地域に住んでいる人々を御守りして頂いている神様のことで、子供たちの日々の安全や健やかな成長をもっとも近くで見守ってくださっている神様とも言える存在。そんな縁の深い神様に、子供の成長に対する感謝や祈願をして参拝します。ですが、参拝する神社に決まりはありません。家族との思い出のある神社や遠くても大きくて有名な神社が良ければ、足を運んでも構いませんが、慣れない着物を着て、歩きにくい草履で歩くお子様が出来るだけ疲れないように工夫しましょう。神社では、お参りするだけでなく、ご祈祷を受けることもできます。ご祈祷を希望の場合、予約が必要か?初穂料はいくらか?など事前に調べておきましょう。
七五三に相応しい服装は?
七五三は神社に参拝し、感謝や祈願を伝える神聖な儀式のため、礼儀を欠くことのない服装で臨むのが適切です。今どきは、子供服も様々なデザインのものがありますが、見た目の印象が奇抜なものやTシャツやルームウエアは避け、フォーマル感のある服装を選ぶようにしましょう。華やかな和装の晴れ着を選ぶ方も多いですが、スーツやワンピースなど洋装でも問題ありません。また、ご両親の服装としては、母親はお子様の服装に合わせて和装も素敵ですが、 お子様のお世話をするのに動きやすいワンピースやセレモニースーツでの参拝も良いかもしれません。神社でご祈祷を受ける場合、短すぎるスカートは控え、 膝丈程度の丈を選びましょう。父親の服装は、お子様が和装でも洋装でも、ダークカラーのスーツが一般的です。結婚式などで着るスーツや仕事で使うスーツでも問題ありません。七五三に相応しいご両親の服装としては、子供の服装より格下にすること、主役の子供を引き立てる服装であることが大切です。
千歳飴(ちとせあめ)とは?
千歳飴とは、紅白の細長い棒状の飴のことです。「千歳」とは、千年のことで、長寿を意味しています。千歳飴の袋をよく見ると、鶴や亀、松竹梅、ほうきや熊手といった縁起の良い柄が描かれています。松竹梅はめでたいものの象徴で、鶴と亀は長寿を表しています。ほうきは病や災厄をはき捨てるという意味で、熊手は幸せをかき寄せるという意味があります。
最後に
七五三について(その1)(その2)をご紹介してきましたが、起源をたどると、実はあまり一般的に知られていない背景や歴史があり、子供への健やかな成長を祈る家族の思いが詰まったものであるということが分かりますね。七五三の意味や起源、年齢、男女差、時期、服装なども参考にしていただき、ご家族にとって思い出深い七五三にしてくださいね。