厄年について(その2)
2023年11月4日 神事
・厄年とは?(その2)
厄年は役年だった?
かつて、日本全国の村々には必ず氏神様があり、村人が協力してお祭りを行っていました。昔は、厄年と言えば「役を担う年」として一定の年齢になるとその経験を認められ、お祭りの重要な「神役」(神事に奉仕する役目)を任されるという風習がありました。神役を務める年、すなわち「役年」を立派に 乗り越えることで少年から大人、大人から古老への仲間入りができたのです。この「神様にお仕えする大事な役目を任される年」が元々の「役年」でしたが、 無事にお役目を果たすには、普段に増して病気や怪我、家庭的、社会的なトラブルを避けなければなりません。その為、役年になると身を清め、清浄に保つ必要がありました。大切な役年は、いつも以上に災難に敏感な時期でもありました。それがいつしか災難を気にする面が強調され、現代のような 「厄年」のイメージが定着していきました。厄年は、悪い事ばかりでなく、人生の転機として大きな事、新しい事を始めたりするには良い年でもあるのです。
厄年で良い事柄を引き寄せるには?
厄年は、年齢的や肉体的に人生の転換期や節目であることが多く、特に、健康管理には注意する必要があります。男性であれば、仕事で大きな仕事を任される年齢に達し、ストレスやプレッシャーも多くなる時期ですし、女性であれば、出産などが重なる時期でもあるかもしれません。そんな時に厄年が重なるわけですから、気分的にもなんだか悪い事が起きるのではないかと思ってしまうことが多いかもしれません。一度気になってしまうと、どんどん 「悪い気」の連鎖が起きてしまうのです。では、どのように良い方向へ導いて厄年を「役を担う年」として変化させることができるのでしょうか。
① 自分の部屋や職場の身の回りを整理整頓する
自分の部屋や職場の身の回りの整理整頓を年末の大掃除と同じようにかなり大掛かりに隅々まで掃除します。そうすることにより、「悪い気」も一掃してしまいましょう。 ※掃除の時は窓を開けて空気の入れ替えをする事を忘れずに。
② 健康状態を再確認
人生の節目とも言われる厄年には、身体の調子にも変化が出やすい時期に入ります。無理をしすぎていないかや、ストレスを溜め込んでしまったり、睡眠不足ではないかなど自分の健康状態を再確認して体調を整え直すようにしてみてください。 ※人間ドックなど普段しない健康チェックをするのもいいでしょう。
③ 何事も厄年のせいにしない
何かちょっと悪い事などがあると厄年だからといって厄年のせいにするのはやめましょう。そのようにすることで悪い運気をどんどん引き寄せてしまうことになります。何かあった時は自分の不注意であったり、自分ではどうすることもできない起こりうることであったということを認識して、厄年のせいにはしないようにしましょう。
④ 気になるようであれば厄払いに行きましょう
厄年ということが気になる、周りから色々と言われる場合は、厄払いに行くと気持ちがすっきりして心強い気持ちになれるかもしれません。まずは、気分的に安心する事が一番です。
最後に
厄年には色んなことをしない方が良いと言う事が言われたりしますが、すべては自分の気持ち次第です。身体の調子とかが悪くなく、元気な気分でいる時にはいろいろ挑戦して問題ありません。反対に少し疲れている時などは一度立ち止まり、自分の今の生活を見直すなどして調子を整えれば気分も運気も良い方向へ向いていきます。厄年は、自分の気の持ちようで良い方向へ転換させることができるのです。
厄年を迎えた年に、体調不良が続いたり、気持ちが不安定になっている場合は、お祓い・浄霊(除霊)を受けられる事をオススメします。
※特に、厄年を迎える前や厄年が終わっても体調が良くならない、事柄が良くなっていかないという方は、早めにお祓い・浄霊(除霊)を受けられた方が良いかと思います。